*天使の贖罪-勿忘草-*
「久々に会ったのに逃げることないでしょ。なんなの?」

そう言ってリーダー格の茶髪のセミロングの髪型をした小佐野(おさの)という女が私を睨みつけました。

「これじゃあ私らが苛めてるみたいでしょ?なんか抵抗くらいすれば?」

そう小佐野が言うと周りの取り巻き達はクスクス笑いました。

「ねえ、絵里。私最近さー、すっごいストレス溜まってんだよね。受験勉強のストレスが抜けないのよー」

私と小佐野を交互に見ながら嫌味を吐く女。

『絵里』とは小佐野のことです。

「そうね。それ、私もよ」

小佐野が恐ろしい目で私を見ました。

もう、終わりだと思ったわ。

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