東京物語
四章
ゆっくりとした時間を過ごした
のんびりとご飯を食べて
あの人が
私の為に立ててくれたいろんなプランに
「ありがとう」
「ごちそうさま」
そう何度言ったことか…
それは どれも社交辞令なんかではなく
心から発した言葉だった
そして
今日も『あの人』を見に行った
今度は本格的に
花火のように消えることはないと
安心していたけれど
それでも『あの人』は
花のような人だった