七神〜私と君で咲かす花〜
「転校生?」
5クラスあるのに、一気に2人もこのクラスに?
少し疑問に思った。
そして、美春は珍しくテンションが上がっている。
たかが転校生なのに、何があるのだろうか。
「でね、2人共、すっごく美男美女らしいよ!」
「へ、へえ…」
「あ!何、その反応ー!」
曖昧な反応をした私に、美春が口を尖らせる。
「女子はともかくさ、男子気にならない!?」
テンションが高いまま、美春が目を輝かせて言った。
美春のテンションが、ここまで上がっているということは、それなりにかっこいいんだろうな。
「……」
かっこいい人……
ふと、月神の顔が脳裏に浮かんだ。
「っ!!?」
自分自身の行動に衝撃を受け、顔が熱くなるのがわかった。
そんな私を見て、美春は隣で頭の上に“はてな”を浮かべる。