七神〜私と君で咲かす花〜
まあ、顔はかっこいいかもね。
でも……
「性格は最低だから!!」
そう、私が叫んだ瞬間、声の大きさに驚いた周りが、一瞬にして沈黙を作り出した。
……ハッ!!!
しまった!!私はなんてことを…!!!
「琥珀!?」
赤面に続き、更にわけの分からない行動をした私を、美春は心配そうに見つめる。
「いや、その…」
皆が私に視線を向けている。
なにか…何かないか…!?
必死に言い訳のヒントになりそうなものを探した。
サクに視線を移せば、サクも皆と一緒に、私のことを見ていたらしく、バッチリ目が合う。
サク……そうだ!猫!
「猫!!」
「猫?」
私の言葉に、美春は首を傾げた。
「そう!! 近所に猫がいるんだけどね、その猫が私にだけ全然なつかなくて!ひどいよねー!」
必死に作り出した言い訳。