七神〜私と君で咲かす花〜
大丈夫かな?更に引いてないかな!?
冷や汗が、たらりとこめかみを伝う。
「「……」」
皆は一時、黙ったまま隣の人と顔を見合せるが、「なんだぁ!」と笑い声を上げた。
「あはは!なつかない猫への愚痴?」
「分かるよー!ちょっと悲しいよねー!」
「いきなり叫ぶとか!ウケるー!」
周りからは、共感の声や、笑い声が沸き上がった。
美春も、皆に混じってお腹を抱えて大笑い。
そんな面白い?
笑いこける皆を見ると、時々、自分だけツボが変なところにあるんじゃないかと、少し心配にもなる。
皆の笑いが少し治まったとき、ガラッと勢いよく教卓に近い方の扉が開いた。
「席着けー。皆の笑い声、階段まで聞こえてたぞー」
教室に入ってきたヨッシーが、笑いながら言う。
皆は次々に自分の席に着席していった。