七神〜私と君で咲かす花〜
『そうだよー♪付き合ってるんだー、俺達♪』
なんて事を言いそう。
………。
千尋が調子に乗る前になんとかしないと。
「千尋とはラインで知り合ってね、よく会話してたんだー!屋上に行ってみたいって言うから、屋上まで案内してただけ!」
作り笑いをしながら美春に説明した。
美春は「そーなんだ」と納得の表情。
よかった…これで安心。
ホッと胸を撫で下ろす。
「……?」
ふと、少し遠くから私に向けられる視線を感じた。
視線が感じる方に目をやると、ニヤニヤと満面の笑みを浮かべる未琴が立っていて。
「!!!」
……分かった。
でたらめな噂を流した張本人。
絶対未琴だ……!!!
未琴はずっと私を見張ってた。
そして屋上にも居た。
間違いない!!
彼女に近付こうと、一歩踏み出す。