七神〜私と君で咲かす花〜
笑顔で説明をする店員さん。
テラスかぁ…。
気持ち良さそうだなぁ…。
そんなことを思っていると、美春とバッチリ目が合った。
美春は相談がしたかったらしく、「どうする?」と言うような顔をしていて。
しかし、美春は向き直ると私の考えも聞かず、「じゃ、テラスで」と答えた。
「美春…!?」
驚いて、彼女の名前を呼ぶと、美春は笑顔で振り向く。
「テラスがいいんでしょ?」
「なんでわかったの?」
「顔に書いてあるもん。何年一緒にいると思ってんのっ」
呆気にとられる私とは対象に、美春はもの凄い速さでメニューを選択していく。
いつの間にか、私の分までも選んでくれていた。
「はいっ」
「ありがとう」
イチゴのショートケーキが乗ったお盆を美春から受けとると、2階に上がり、テラスの空いている席に座った。