七神〜私と君で咲かす花〜



……そういえば…。



ふと、月神の事を思い出した。



月神が小田を睨んだ時の様子が、脳内でフラッシュバックする。



小田を睨んだ時、月神に巻き付いていた青い何か。



あれは、一体……?



「…ねえ、美春…?」



「ん? 何?」



私は校庭を見つめたまま、ベンチでまだご飯を食べている美春に話しかけた。



「今日のバスケの時なんだけどさ…」



「うん」



「月神が小田を睨んだ時、月神の体に何か…その……」



「?」



切り出すことを戸惑っている私に、美春は箸をくわえたまま、首を傾げる。



「…青いオーラみたいなものが巻き付いてなかった?」



「オーラ?」



美春は少し、眉を潜めた。



「うん…何か、こう…殺気に満ち溢れたような感じの…」



真剣な顔で此方を見つめる美春。



そして、顎に自分の右手を添え、考え始めた。



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