七神〜私と君で咲かす花〜



「七神、だった……?」



聞き返すと、お婆ちゃんは優しい表情のまま頷く。



「七神はどうやって受け継がれているか、知ってるかい?」



「知ってるよ。七神だった人の子孫が代々……」



“受け継いでいる”と言おうとしたところで、口を止めた。



颯に説明された時は、混乱してて、全然頭が回ってなかった。



代々……。



ギュッと手を握りしめる。



「こっちが訊くばかりで悪いんだけどさ……代々ってことは、お婆ちゃんやお母さんも七神をしてたことになるんだよね」



私の問いに、お婆ちゃんは「そうだよ」と答えた。



「遣いは、“それぞれの祖先が使っていたものを使う”と決まっていてね。私も、琥珀のお母さんも同じ。この子を使ってきたんだ」



お婆ちゃんは目を細めながら隣に座るサクを見た。



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