七神〜私と君で咲かす花〜
突然聞こえた、聞き覚えのある声と共に、屋根から何かが飛び降りてきた。
額に冷や汗が流れる。
「颯……いつから……?」
「美鈴さんが昨夜のことを話し始めたくらい。あっちの世界にお前を連れて行こうと迎えに来たんだけど、重要な話そうだったから屋根の上でしばらく待ってた」
淡々と答える颯に、さらに冷や汗が増す。
私……、さっき何て言ったっけ……?
脳内のリピートボタンを押した。
『颯が“お前を護る”って言ってくれたから』………。
私はなんてことを言っているんだ……!!!
片手で顔を覆い、赤面した顔を隠す。
「知らなかったの?」
「知る訳ないよ……私、お婆ちゃんみたいに気配分かんないもん……」
そうだったの?と言うかのように驚くお婆ちゃん。
ああ、恥ずかしい!!
穴があったら入りたい……!!