七神〜私と君で咲かす花〜
「うん、いってらっしゃい」
私がそう応えると、美春は二階にある職員室に行くため、屋上をあとにした。
今も昔も変わらず、しっかり者な美春。
世話焼きなこともあり、いつも学級委員として皆に気を配っている。
気配りが苦手な私は、見習わなければいけないところ、ありありで。
おまけに頭がいいから、いつも尊敬するばかりだ。
私は何気なく、空を見上げた。
どこまでも澄み渡る青い空。
行き止まりなんて無さそうで、のんびりしてたら吸い込まれてしまいそう。
私はそんな空に向かって…
「わーーーー!!!!!」
何の意味もなく、思い切り叫んだ。
昼休み、校庭には沢山の生徒がいるというのに。
しかし、校庭にいる生徒のほとんどが、私の雄叫びに気付いて無いみたい。