七神〜私と君で咲かす花〜
でも……やるしかないよね。
一度、大きく深呼吸をする。
「……サク、サポートよろしく」
「引っ掻くくらいしかできんがな」
――ダッ!!
勢いよく地面を蹴る。
「はあっ!!」
そしてそのまま、悪霊達に斬りかかった。
どれくらい経っただろうか。
額の汗を拭う。
あれから、何体もの悪霊を斬った。
だけど、悪霊達の量は一向に減る様子を見せなくて。
「何なの……?」
サクも私も、すでに肩で息をしている状態。
「切りがないな」
隣でサクが言った。
今だ、囲まれている状況に変わりはない。
「ハァ……ハァ……」
体力の限界が近づいている。
刀、こんなに重かったっけ?
最初はもっと軽く感じてた気が……。
「琥珀!!」
突然サクが叫んだ。