七神〜私と君で咲かす花〜
嘘……何で………。
「何で………ここが分かったの……?」
今だ顔を向けない彼の背中を見つめながら言った。
「颯……」
やっと颯がこちらを向く。
「やっと見つけた…」
颯の額には、大量の汗が滴り落ちていて。
探してくれてたんだ…。
探してくれたという嬉しさと、颯が来てくれたという安心感が胸をいっぱいにし、視界が歪んだ。
「出るぞ!ここは危険だ」
お札を取り出したかと思うと、それを悪霊達に投げつけた颯。
たちまち悪霊達の周りに結界ができ、悪霊達を結界の中に閉じ込めた。
「すご……」
「行くぞ!」
颯に手を引かれ走り出す。
サクもスピードに合わせて、颯の横を走り出した。
「颯!!」
「何だよ?」
「サクが言ってたんだけど、あんなに悪霊が集まるなんておかしいの!?」