七神〜私と君で咲かす花〜
「つ、月神!?あんたいつの間に…!!」
「最初からいたけど」
「う…嘘!?」
「嘘じゃねーよ。誰がこんな下らない嘘つくかよ」
月神はまた、ため息をつく。
「心配すんな。お前の雄叫び以外、何も聞いてねーよ。 何?そんなにいやらしい話でもしてたの?」
ニヤッ、と口角を上げて言った。
なっ…!!!
「し、してないっ!!」
「動揺してるけど?」
「うっ……」
パニックになる私を見て、更に月神が痛いところを指す。
ていうか、月神が変な事言うからじゃん!!
キッ、と月神を睨むけど、月神はニヤニヤとしたまま、口角を戻そうとしない。
しかし、ここで私は我に返り、気付く。
私、月神のペースに簡単に乗せられてんじゃん…。
「……」
「どした?」
いきなり黙った私に、月神はニヤニヤしたまま訊いてきた。