七神〜私と君で咲かす花〜
「……颯、私、強くなりたい」
「え……?」
「強くなって守りたい。守られるだけじゃ嫌……!!」
颯は黙ったままやさしく私の頭を撫でた。
颯の行動にドキドキが止まらない。
「……琥珀は強くなれる。俺が保証するから。それまでは、俺に守らせてくれ。絶対お前を泣かせない」
颯の真っ直ぐな瞳が私をとらえた。
私はゆっくり頷いて見せる。
「うん。任せる」
「よっしゃ。任せろ」
心強く笑った颯。
そんな颯を見ていると、こっちまで笑顔になれて。
その笑顔にまたドキドキが止まらない。
「明日からまた稽古するぞ!」
「臨むところっ」
ねぇ…颯……?
私、今ひとつ分かったことがある。
私…………
……颯が好きみたい。