七神〜私と君で咲かす花〜
「おはよー」
文句を言う颯と変わって、普通に挨拶を返す。
「そういやぁ、颯のクラスに転校生がくるらしいな♪」
「ああ。そう言えばそうだっけ?」
千尋の言葉に重ねて言ってみると、颯は「ああ、うん」とどうでもいいかのように返事をした。
「女子!?男子!?」
「女子」
「よしっ!!」
颯の答えにガッツポーズをする千尋。
きっとメアドを聞く気なのだろう。
「俺、メアド聞……」
「無理だろ」
颯が千尋の言葉を遮った。
文句を言う千尋に2人で笑う。
すると、その時。
1人の女子が私達の横を通った。
艶やかな長い黒髪をサラサラと靡かせる。
「っ!?」
私は彼女から、一般人とは違う気配を感じ取った。
周りにいる生徒達とは全然違う、ただ者ではないって訴えているような気配。
何…………?