七神〜私と君で咲かす花〜
「…別に。 簡単にペースに乗せられてる私がアホらしくなっただけ」
てか、体育の時の紳士みたいな月神は何処へ行ったのよ。
そんなことを考えると、なんだかバカらしくて、呆れてきた。
「あ、そーだ」
月神が何か思い出したかのように、声を上げた。
私は月神に向かって首を傾げる。
また何か、変な事でも思いついたのだろうか。
私は、変な事言い出すなよ、と気持ちを込めて月神を見つめた。
「お前放課後、暇?」
「へ?」
予想外の質問。
「暇…だけど。 どうしたの?」
この質問をした意味が分からず、私は月神に聞き返した。
何かの誘いだろうか。
ドキドキと、何故か速まる鼓動を押さえながら、月神の言葉を待った。
「放課後も、ここへ来いよ。良いものがあるから」
「……は?」
月神が口にしたのは、またもや予想外なもの。