七神〜私と君で咲かす花〜
昼休み。
今日は千尋に誘われて、3人で屋上で昼食を取ることになった。
私も朝作ってきた弁当を口に運びながら、千尋の話を聞く。
……と言っても、私、千尋とクラス同じだから、話のオチだいたい知ってるんだけどね。
隣の颯も、呆れ顔で千尋の話を聞いていて。
「琥珀、あれから何でも屋はどうなった?」
千尋の話をスルーして訊いてきた颯。
「んー… 相変わらず何か企んでるみたいだけど、千尋や颯がいるし、ふたりがいないときはいつも美春が一緒にいるから何もしてこないよ」
私の回答に颯も千尋も安堵の表情を浮かべた。
私の力が誰かに奪われれば、七神は壊れる。
それほど、私が持つ桜美夜行の力は大きいんだ……。
「そういえば颯。転校生どんな感じ?」
訊いてみると、颯は「ん〜普通」とどうでもいいように答えた。
「私仲良くなりたいなー」