七神〜私と君で咲かす花〜
え、でも待って……?
「朝はあれだけ目立つ気配を放ってたのに!なんで今はその気配がないの!?」
私が声を挙げると、颯がピクリと反応した。
「気配……?」
颯の声の低さにハッと気付く。
これは、言っちゃいけないタイプだったかも……。
「気配って何のことだ?琥珀」
「えと…… あ、あれぇ!?颯も気づいてると思ってたんだけどなー!!」
言わなかったことを必死に誤魔化そうとするが、そう簡単に騙せる訳もなくて。
目をそらしても、颯がこちらを睨んでいるのがわかるほど、彼の視線が痛い。
「お前、隠してたな?」
「か、隠してないよ!ただ、別に気にすることでもないかなぁって!」
「アホ」
「すいません……」
おとなしく謝った。
そんな私たちを見て、佐伯さんはキョトンと首を傾げる。
千尋が佐伯さんに質問を始めた。