七神〜私と君で咲かす花〜
ドクン、と心臓の音がやけに大きく聞こえた。
石って、まさか……
佐伯さんは少し戸惑いながら、首元に隠していたネックレスを取り出した。
「「っ!!!」」
私達は揃って目を見開く。
取り出されたネックレスのチェーンに付いていたのは、私達が持ってるものと同じ形をした、七神の証拠となるあの石だった。
彼女の石の色は綺麗な白で、太陽の光を受けて輝いている。
「何で…それを……!!」
「え? あなたがどうして?」
驚きの言葉を私から受けるとは思わなかったらしく、佐伯さんは首を傾げた。
その直後、急に強い風が吹き、胸まである私の髪がふわっとなびく。
そして、髪で隠れていた耳飾りがあらわになり、それを見た佐伯さんは「なるほど…」頷いた。
でも……七神しか持たないこの石を持ってるってことは……
「颯、もしかして……」