七神〜私と君で咲かす花〜
佐伯、由紀乃。
私は今日1日で、彼女とずいぶん仲良くなれた。
放課後。
私達は予定通り私の家に行った。
「お婆ちゃん」
ソファーで編み物をしていたお婆ちゃんに声をかける。
「あら、どうしたの」
「実は確かめて欲しいことがあって……」
「確かめて欲しいこと?」
首を傾げるお婆ちゃんの前に由紀乃を出した。
「佐伯由紀乃です……」
「お祖母ちゃん、石が七神のものか判定できる?」
「石?」
「彼女の持っている石が本物が見て欲しいんです」
颯の言葉に真剣な表情になったお婆ちゃん。
颯とお婆ちゃんはしばらく見つめ合いをしていたが、お婆ちゃんがフッと優しく笑った。
「大丈夫。この子の石は本物よ」
「そうなの!?」
一番に声を挙げたのは私だった。
「うるさい、琥珀」