七神〜私と君で咲かす花〜
「武器って、弓ってこともあるの!?」
「あれ?琥珀見たことなかったっけ?」
千尋の問いに私はウンウンと頷いた。
「武器は人それぞれなんだよ。先祖が代々刀を使ってきたなら、その人が持つのは刀になるし、弓だったら弓になる。扇子を使う人もいるよ」
「へー!」
刀に、弓に、扇子かぁ。
七神が全員集まってキメポーズをしているところを思い浮かべた。
結構かっこいい?かも。
「あ、そーだ! 由紀乃!」
「なに?」
笑顔まま首を傾げる由紀乃。
「遣い見せて!」
「遣い?」
武器が出せるということは、一度遣いに会って、契約をしているはず。
「ほら、この子みたいな喋る動物!」
サクを指差して言う。
サクは“この子”というのが嫌だったらしく、「“この子”とはなんだ」と軽く此方に睨みを効かせた。
「遣い……この子かな?」