七神〜私と君で咲かす花〜
振り返ると、そこには学年一の問題児。
名前は確か……………小田だっけ。
私、何かしたっけ?
顔を知っているくらいで話したことなく、頭の上にはてなが浮かぶ。
「な、何?」
訳が分からず、おそるおそる問う。
すると小田は口を開いた。
「…誰が男子顔負けだって?」
………。
「は??」
「お前、男なめんなよ?」
小田が口を開く度、彼の耳に付いている金色のピアスが煌めく。
私達、そんなこと言ったっけ?
どこをどうしたらそういう恨み買うような方向にいったんだ??
「えっと……勘違いしてるようだけど、私達そんなこと言ってないし、物の例えだから」
「ああ??」
「男子をなめてる訳じゃないから…」
てか、なめてたらフルボッコなるの、こっちだし。
面倒なことにならないうちに終わらせようと、笑って誤魔化す。
「授業終わったし、着替えなきゃいけないから!」
早く、この場から立ち去りたい…!!
そう思って駆け出した時だった。