七神〜私と君で咲かす花〜
背後から聞こえた見知らぬ声に反応し、後ろを振り返る。
そこには、腰に刀を身に付け、この世界に合わない何かの制服を着た、男の人が3人。
3人共、私を思いっきり睨んでるんですけど…。
「貴様、何者だ。その見慣れぬ服装、“こちら”の者ではないな?」
3人の真ん中に立つひとりが、私をじっと見ながら言う。
「いろいろ聞かせて貰おうか」
その男の人は言うと、私の腕を掴んだ。
…ヤバいっ!
私は、とっさに掴んだ腕を掴み返し、そのままひねる。
「いだだだ!!」
「!!!」
ひとりが悲鳴を上げ、その声に反応した2人は同時に、ガチャリと刀の柄に手を掛ける。
「貴様…!!!」
しまった、と思い、必死に言い訳を考えた。
「あの…えっと…これは……反射的に…つい…」
私の言葉に聞き耳もたてず、男の人達はジリジリと迫ってくる。
「ちょっ…その…………さよなら!」