七神〜私と君で咲かす花〜
「ひゃっ」
「ぉわっ!」
一気に力が抜けてしまい、崩れ落ちそうになった私の体を月神が支えた。
「あ…ありが…… …?」
私はお礼を言おうとしたが、途中でそれを止めた。
月神が私を見ながら目を見開いている。
「…え!?」
月神は、私を支えていない片方の手を、私の頬に添えた。
え!?この人、何してんの!?
「お前…」
月神が、私を見たまま言う。
「ちょ………… ヘ…へンタイ!!」
―ドスッ。
とうとう、私の我慢の限界がきてしまった。
周りは、口を開けたまま、呆然と私達を見つめている。
そう、月神の視線に耐えられなくなった私は、気付けば彼の頬をグーで殴っていたのだった。