七神〜私と君で咲かす花〜
「そういえば言ってなかったな。“青”って言うのは、コイツの名前」
月神が猫を指して言う。
「見たまんまだろ?」
苦笑する月神に、私も「そうだね」と笑った。
「青は、コレの“遣い”なんだ」
月神は、私の前に刀を出した。
刀の隣で、青が「颯!」と言って慌てたが、月神はそれを目で征した。
刀の、遣い?
「…どういう意味?」
「この刀は、普通の刀じゃない。“力”が宿る刀なんだ」
「力…?」
頭がついていけない。
「力っていうのは…簡単に言えば、刀から炎を出すとか、そういう感じの不思議な力だ。そして、そんな刀を使えるのは、限られた奴らだけ」
月神が自分の右耳あたりの髪をかき分ける。
「コレを持っている奴らだけだ」
「!!?」
月神が見せたもの。