七神〜私と君で咲かす花〜
それは、石の色は違うが、大きさも、デザインも全て同じ。
私が持っているものと色違いの耳飾りだった。
「なんで、月神が…」
「力があるからだよ」
月神がきっぱりと言う。
でも、そんなこと言われたって、私は何も…
「要するにだ。俺と色違いの耳飾りを持っているお前は、普通の人じゃないんだよ。以上、話終わり」
………え…?
月神は立ち上がると、「お前が帰れる準備するから」と、部屋を出ようとする。
私はそんな彼を「待って!」と言って止めた。
「なんだよ。もう理解しただろ、耳飾りの正体」
いやいやいやいや!!
私、月神が言ったことの3分の1も理解できてないよ!?
それなのにもう帰るって!!
頭の中のもやもやは残ったままだよ!!
「ねぇ、もっとゆっくり…」
「なーに話してんのー?」