七神〜私と君で咲かす花〜



…って、そんなことはどうでもよくて。



確かめるって…



「どうやって?」



「簡単だよ。その耳飾りを満月にかざすんだ」



「でも、今は満月が出てないから、現世にでも行っちゃう?」と付け足す千尋。



え、月にかざすって…



「あのー…」



「どうした?」



月神が首を傾げた。



「こっちの世界に来る前、満月にかざしてきました」


「何!?」



月神がグイッと身を乗り出した。



「で!?どうだった!?」



何故か物凄く食いついている。



「普通、だったけど」



するといきなり、月神が「はあ?」と呆れた。



「普通ってなんだよ」



「特徴とかなかった?」



月神に続いて千尋が笑顔で訊いてきた。



「うーん… 石の中で桜が光ってたくらいかな」



「「それだよ!!」」




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