七神〜私と君で咲かす花〜
2人がハモり、千尋までもが身を乗り出した。
なんなの、もう。
「颯、確かめることはできたよ」
千尋が言うと、月神は「ああ」と、短い返事をし、ため息をついた。
「七紳ってのは、昔、“神の子”と呼ばれていた不思議な力を持つ子達のことで、その力を代々7人の子供が受け継いでいる。
で、先代の次に受け継いだのが、俺らで、この耳飾りは俺らが七紳だっていう証拠になるんだよ」
「代々、7人で…」
「ついでを言うと、楓真に入れる奴らは全員、七紳だ」
へ…?
まさか、その証拠になる耳飾りを持っている私は……
「…ということは、私も…七紳のひとり…?」
「そういうことになるね―」
冷や汗をかく私を見て、千尋がとびっきりの笑顔で答えた。
の、NOOOOOOー!!!
「どうした?」
千尋の言葉でさらに冷や汗をたらす私に、月神が首を傾げる。