七神〜私と君で咲かす花〜



つばには桜の形が嵌め込まれていて、柄尻にはピンク色の石が、ストラップのようにつけられている。



夢じゃない…!



両手で刀を握った。



これで役にたてる。



この刀で、敵と戦って――!!



………?



戦う……刀で……



「あー!!」



「どうした?」



突然、焦り出した私に、千尋は驚く。



刀を貰ったのはいいけど…



「どうやって戦えばいいかわかんないよっ!!?」



そう言った途端、周りが一瞬にして静まり返った。



え……?



私、何かおかしいこと言った!?



ポカーンと口を開ける千尋に、呆れた顔でため息をつく月神。



月神が口を開いた。



「あのなぁ、正しい戦い方なんて、存在するわけねえだろ。アホか」



呆れるように月神は言う。



踏んづけちゃろか、ニセ紳士……!!!





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