仮面の男
ミモザらしき人が姿を現した。
黒いフードつきのマントに身を隠し、顔には鉄仮面、髪は長いブロンズの背の低い女性だった。
二人はテーブルを挟んで話していた。
「政府の密命はお互いに受けている。ただ雇い主の国が違うだけさ。同業者からものを奪うのは暗黙のルールで許されていない。交渉は可のはずだ」
クロードが右手から小さな花を取り出してミモザの胸に刺した。
「相変わらず律儀ね。でもそれが命取りだとは思わないのが貴方の自信の現れね」
するとミモザは左腕を上げると、突然天井が開き、黒装束の忍者のような人が落ちてきた。
手には短刀を持っており、着地した時には既にクロードの喉元にそれを突き立てていた。
一方、クロードは動じた様子も無かった。
「背後を取るのが不意打ちの定石のはずだが?」
クロードがそういうと、ミモザは笑っていた。
「貴方の背後をですって?冗談じゃないわ。貴方の視線の先も監視せずに不意打ちするほど馬鹿じゃないのよ」
すると、黒装束の者は刃物を下げて、三歩後ろに下がった。
黒いフードつきのマントに身を隠し、顔には鉄仮面、髪は長いブロンズの背の低い女性だった。
二人はテーブルを挟んで話していた。
「政府の密命はお互いに受けている。ただ雇い主の国が違うだけさ。同業者からものを奪うのは暗黙のルールで許されていない。交渉は可のはずだ」
クロードが右手から小さな花を取り出してミモザの胸に刺した。
「相変わらず律儀ね。でもそれが命取りだとは思わないのが貴方の自信の現れね」
するとミモザは左腕を上げると、突然天井が開き、黒装束の忍者のような人が落ちてきた。
手には短刀を持っており、着地した時には既にクロードの喉元にそれを突き立てていた。
一方、クロードは動じた様子も無かった。
「背後を取るのが不意打ちの定石のはずだが?」
クロードがそういうと、ミモザは笑っていた。
「貴方の背後をですって?冗談じゃないわ。貴方の視線の先も監視せずに不意打ちするほど馬鹿じゃないのよ」
すると、黒装束の者は刃物を下げて、三歩後ろに下がった。