遠距離恋愛の典型的なパターンを、切なさを主軸としたリアルな心情と共に味わえる素敵な作品でした。
起承転結も明確でとても7000字の作品とは思えません、素晴らしいです!
最後は読者なら誰だって満足する終わり方です。
気持ちは繋がっていると信じていても、離れていたら寂しさが募るのは当然で、たったひとつの連絡手段がまともに使えないのなら尚の事。
私は遠距離恋愛の経験はないけど、細かな心理描写のお陰で気づけば感情移入してました。
「ごめんなさい」のメールを送ったときなんて特に。
だけど遠距離恋愛中だからこそ、一言一言が胸を打ってどうしようもなくなる。
個人的に「甘えてただけ」と潔く認めた主人公を羨ましく思いました。
相手を責めるだけじゃ恋愛は上手くいきませんね。
だから「ワガママだなんて思ってない」と言う彼氏となら、二人は絶対に距離という障害には負けないと思いました。