ヘタレぼりゅーしょん
支離滅裂
1
「本当になにやってんのよ」
翌日、咲良が私の大馬鹿な珍告白を聞いて最初に言った言葉だ。
「う…」
もちろん返す言葉はない。
いつもの屋上で昼ご飯を食べるけれど、味はしないし食べる気にならない。
小学校のときは、給食のために学校へ行くようなガキだったのにな。
「あんたってやつは…。恋愛でもっとも大切なのは?」
「タイミングです…」
「そう!!」
両肩を掴まれて、ライオンに食われそうなウサギの気分になる。
咲良ってこんなに恋愛に熱いタイプだっけ…
私が延々とうじうじして前に進まないから、最近結構せかしてきてたけど。
「タイミングよ!いい?
チャンスを自ら無かったことにするなんてもってのほかじゃない!」
「でも…あの反応じゃ」
あの反応じゃ。
ホッとしていたあの表情。
ケンカ友達という関係を壊すことはしないでくれ、
と言われているような。
あんたがそれを望むなら、私は従うしかないよ。
私だってあんたとは仲良く笑い合いたいから。
"友達"じゃないとそれが許されないなら。