ヘタレぼりゅーしょん
お。まだ8時半だ。
遅刻常習犯の私にとっては、始業チャイムが鳴り響いていてものうのうとげた箱から上靴を取り出していた。
「やっべー遅刻だよ。ひゃはは」
「学校なんてかったりぃよ。さっさとふけようぜ」
金髪であり得ないほど着崩した連中が、私の前をズカズカと歩き去っていった。
たばこ臭いし香水の匂い混じって気持ち悪いし、イライラする。
それよりなによりイライラするのは。
「出て来なよ。奴ら行っちゃったよ」
げた箱の影から小さくなって隠れていた男が、おどおどと出てきた。
「え?ああ…あはは」
ごまかしたってあいつらにビビっていたのは丸分かりだ。
私がげた箱についたときには既にそいつは固まっていて、動こうとしなかった。
情けなくて泣けてくる。
「あんなやつら無視してさっさと行けばよかったのに。あんたもとうとう無遅刻無欠席の記録破れたね」
「そうだよ。…ってなんで知ってるの」
不思議そうに私を見る彼の言葉にハッとする。
やばい。顔赤くなるな
心臓ドキドキするな。
無遅刻無欠席のこと知ってるのはーー当たり前でしょ?
ずっと見てきたんだから。
遅刻常習犯の私にとっては、始業チャイムが鳴り響いていてものうのうとげた箱から上靴を取り出していた。
「やっべー遅刻だよ。ひゃはは」
「学校なんてかったりぃよ。さっさとふけようぜ」
金髪であり得ないほど着崩した連中が、私の前をズカズカと歩き去っていった。
たばこ臭いし香水の匂い混じって気持ち悪いし、イライラする。
それよりなによりイライラするのは。
「出て来なよ。奴ら行っちゃったよ」
げた箱の影から小さくなって隠れていた男が、おどおどと出てきた。
「え?ああ…あはは」
ごまかしたってあいつらにビビっていたのは丸分かりだ。
私がげた箱についたときには既にそいつは固まっていて、動こうとしなかった。
情けなくて泣けてくる。
「あんなやつら無視してさっさと行けばよかったのに。あんたもとうとう無遅刻無欠席の記録破れたね」
「そうだよ。…ってなんで知ってるの」
不思議そうに私を見る彼の言葉にハッとする。
やばい。顔赤くなるな
心臓ドキドキするな。
無遅刻無欠席のこと知ってるのはーー当たり前でしょ?
ずっと見てきたんだから。