ヘタレぼりゅーしょん
お風呂から上がり、部屋でぼんやり物思いにふけってみる。
片思いを貫いて、高校生活を終えてしまうのもちょっともったいないかな、とは思う。
でもすっぱりと振られるのは怖くて。希望は残しておきたくて。
『今度の日曜あいてる?さっき言ってたみんなで遊ぼうっていう企画、マジで実行するっぽいよ』
簡潔な咲良からのメールに、おずおずと返事する。
とりあえず、OK。
立ち止まってても仕方が無いって、自分でも分かってる。
そんな私を心配して背中を押してきたりする咲良や克也に、これ以上迷惑かけたくないし。
ちゃんと歩き出してみよう。
その方向があってるかどうかなんて、進んでみないとわからないし。
『陽太郎によると、結構筋肉ついててイイ体してんだってさ。がんばれ!』
き、筋肉・・・
思わず生唾を飲む。
いやいやいや!違うだろう咲良さん!!
『一言多い!!』
まったく・・・絶対面白がってる。
メールを送る電波の先で、企むようにニヤリと笑う彼女が絵に描くように想像できた。
片思いを貫いて、高校生活を終えてしまうのもちょっともったいないかな、とは思う。
でもすっぱりと振られるのは怖くて。希望は残しておきたくて。
『今度の日曜あいてる?さっき言ってたみんなで遊ぼうっていう企画、マジで実行するっぽいよ』
簡潔な咲良からのメールに、おずおずと返事する。
とりあえず、OK。
立ち止まってても仕方が無いって、自分でも分かってる。
そんな私を心配して背中を押してきたりする咲良や克也に、これ以上迷惑かけたくないし。
ちゃんと歩き出してみよう。
その方向があってるかどうかなんて、進んでみないとわからないし。
『陽太郎によると、結構筋肉ついててイイ体してんだってさ。がんばれ!』
き、筋肉・・・
思わず生唾を飲む。
いやいやいや!違うだろう咲良さん!!
『一言多い!!』
まったく・・・絶対面白がってる。
メールを送る電波の先で、企むようにニヤリと笑う彼女が絵に描くように想像できた。