ヘタレぼりゅーしょん
その後はお互い恋愛方面には触れずに.学校や川瀬君.咲良の話ばかりしていた。




結局最後まで2人で回り.咲良とは連絡を取るのを諦めた。


私たちに気を使ってのことだろうし.気を使って欲しい雰囲気になってるところに電話したら失礼だし。




「送ってくよ。由紀ちゃんちどっち?」


「あ.西高の近くでちょっと遠いから…」



駅まで並んで歩いていると.何気なく道路側を歩いてくれたりして.やっぱりかっこいいなとか思ってしまう。



でもーーー




かっこいいかどうかは

好きになるかどうかとは違う。





水野君と別れ.電車に乗る。




揺れて揺れて…睡魔が私を襲う…



やっぱり.気疲れしちゃった。




彼といる緊張は.槙野といる緊張とちがって.がっちがちになっていた。




なんか.最近睡魔来るの早くね?



とか思っているうちに.いつの間にか夢と現実をいったりきたりしていた。
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