Place of the fate〜運命の場所〜

「いいよ」




誰もいない、放課後の図書室。



俺ら二人だけの空間。




・・・・・だと、思ってたのに。




「すみません」




女の子のブラウスのボタンを外し太ももに手を這わせた刹那、ふいにどこからか声が聞こえてきた。




その声の方に顔を向けると、真っ直ぐなストレートの髪を二つに縛り、眼鏡をかけた女の子の姿。




「きゃっ」




まさに今、“行為”を始めようとしていた相手の女の子が小さく悲鳴を上げる。




「ここは“そういうこと”をする場所じゃないので、やるならほかのとこ行ってください。迷惑です」




眼鏡の女の子はこの光景に動揺するわけでもなく、淡々と言った。


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