Place of the fate〜運命の場所〜
「な、によ、あんた!!行こ、玲二!!」
ブラウスのボタンを閉めた女の子が、俺の腕を引っ張る。
あー、なんか・・・・・
「ごーめん、気分じゃなくなっちゃった」
ほんとにごめんね?
そういうと女の子はおとなしく手を離し、眼鏡の女の子を睨んだ後出ていった。
「いやー、ずいぶんタイミングよくでてきたね」
俺はシャツのボタンを閉めながら、そう言った。
しかし、眼鏡の女の子はそんな俺の言葉が聞こえていないかのように本の整理を始める。
「あれ?無視?」
うーん、まじめだなぁ。
「ねぇ。名前なんて言うの」
めげずに話しかけるも、
「・・・・・」
無視。