Place of the fate〜運命の場所〜
うーん。
「ま、いいや。また明日も来るね」
そう言ってにこりと笑うと、今度は少しだけ俺の方に視線を向けた。
お、反応した。
と思っていた矢先、眼鏡の子はゆっくりと口を開き、
「来なくていいです」
と言った。
「え、なんで?」
「むしろ、なんで来るんですか。本なんて読む気ないでしょう、あなた」
たしかに、本なんて興味ないけど。
「君のことが気になるから」
こう言えば大体の女の子は顔を赤らめる。
・・・・・はずなんだけど。