Place of the fate〜運命の場所〜
翌日。
「ねぇ、玲二。昨日の続き、シよ?」
誰もいない空き教室。
遮光カーテンに光が遮られて、薄暗い。
昨日図書室での行為を邪魔された女の子が、今度こそはとすり寄ってくる。
えーと、名前名前・・・・・確か、
「珠菜(ジュナ)ちゃん、ごめんだけど今はそんな気分じゃないんだ」
申し訳ない、と付け加えて苦笑いを零す。
一瞬、何か言いたげな表情を見せるも、
「わかった・・・・・」
と落ち込んだ表情をして教室を出ていく。
そんな姿を見ても、頭に浮かぶのはあの眼鏡の子。
うーん、どうしたもんか。