Place of the fate〜運命の場所〜

翌日。




「ねぇ、玲二。昨日の続き、シよ?」




誰もいない空き教室。




遮光カーテンに光が遮られて、薄暗い。




昨日図書室での行為を邪魔された女の子が、今度こそはとすり寄ってくる。




えーと、名前名前・・・・・確か、




「珠菜(ジュナ)ちゃん、ごめんだけど今はそんな気分じゃないんだ」




申し訳ない、と付け加えて苦笑いを零す。




一瞬、何か言いたげな表情を見せるも、




「わかった・・・・・」




と落ち込んだ表情をして教室を出ていく。




そんな姿を見ても、頭に浮かぶのはあの眼鏡の子。




うーん、どうしたもんか。



< 187 / 213 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop