Place of the fate〜運命の場所〜
ほかの女の子達にも・・・・・。
だけど、言われてこんな気持ちになるのは初めてだった。
・・・・・今度は、強制的に言わせるんじゃなくて、結衣ちゃんの本心として聞きたい。
そんな思いが俺の中で生まれる。
「っ、出直してくる!!!」
いきなり出した大きな声に、結衣ちゃんはビクッと肩を揺らす。
結衣ちゃんがなにか言おうと口を開きかけるも、それを振り払うように俺は図書室を飛び出す。
こんな気持ちになるのは、初めてじゃない。
ずっと昔、小学生の頃。
まだ純粋な少年時代に、クラスの女の子を好きだったときと同じ懐かしい感情。
つまり、俺は結衣ちゃんのことが好きになったわけで。