Place of the fate〜運命の場所〜
「あれ?なんだ、ここ」
高校2年の時、あたしは秘密基地を見つけた。
――――――――・・・
「かなえー。早く行くよー」
「うん、ちょっと待ってー」
あたしはカバンに教科書類を詰めながら、作り笑いをしてそう答えた。
はぁ、この友達ごっこもめんどくさい。
表面的な付き合いだけに嫌気がさす。
だけど、こんな上っ面だけの友達なのに一緒にいようとする自分にはもっと嫌気がさす。
あたしは2人に気づかれないように、そっとため息をついた。