Place of the fate〜運命の場所〜
すると珠菜ちゃんは、
「あたしをあげる」
と、俺の腕に自分の腕を絡ませ、胸を押し付けながらそう言った。
・・・・・そうきたか。
あちゃー、と心の中で思いつつ、
「ごめんね?俺こういうことはもうしないことにしたの」
と、腕をほどきながら言った。
「・・・・・なんで?」
当然、俺の口からこんな言葉が出るとは思っていなかったのかとても驚いた表情をする珠菜ちゃん。
「うーん、俺ももうそろそろ潮時かな・・・・・って思って」
なーんちゃって、と付け加えて言うと、
「じゃあ、最後にあたし抱いてよ」
と、珠菜ちゃんからは予想外の返事が返ってきた。