Place of the fate〜運命の場所〜

「さて、どうやって振り向かせようか」




帰路につきながら、俺はゆっくりと考えた。








「やっほー」




「・・・・・また来たんですか」




放課後、図書室に通うようになってから数日。




相変わらず結衣ちゃんの態度には変化なし。




いつものように俺にかまうわけでもなく本棚の整理をする。




「そういえばさ、放課後の担当結衣ちゃんしかいないの?」




普通、図書委員といったら何人か交代でするものだと思ってたんだけど。




そういうと、




「いますよ。でもやりたくないそうなので」




と、淡々と答えた。


< 204 / 213 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop