Place of the fate〜運命の場所〜

そして珠菜ちゃんは、結衣ちゃんの方にチラリと視線を向けると




「ふーん」




と言った。




「玲二、急に遊ばなくなったと思ったら、次はこの子狙ってるの?」




珠菜ちゃんの言葉に、結衣ちゃんがピクっと反応する。




「・・・・・遊び?」




しまった、と思った時にはもう遅かった。




「そう。あたしと玲二はセフレだったんだけどね、この間急にもうあたしとはシないって言うからどうしたんだろうって思って。他にも何人か関係持ってた女の子たちとも関係絶ったらしくてー」




「・・・・・そうなんですか」




先ほどの声とは明らかに違うトーンで、結衣ちゃんはつぶやくように言った。




「いや、ちが、」




違う、と言いかけて、止めた。




何が違う?珠菜ちゃんは嘘は何一つ言っていない。




今までセフレ関係の子がいたことも事実だ。


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