Place of the fate〜運命の場所〜

遊びも、全部本当のことだ。




何も否定することができない。




結衣ちゃんの方に視線を向けると、ただただ無表情で俺のことを見ていた。




まぁ、引くよなー・・・・・。




こんなに自分のしてきたことを後悔する日がくるとは。




すると、




「でも、」




と結衣ちゃんが口を開いた。




「あたしのために、今まで遊んでいた人たちと関係を絶ったんですよね」




珠菜ちゃんをジッと見ながら結衣ちゃんは言った。




「まだ関係を絶ってないでここに通ってるんだったら、もう二度と顔も見たくなかったけど、関係絶ってるんだったら許します」




結衣ちゃんがそう言い切ると、珠菜ちゃんは悔しそうな表情をした後、




「ふん、恋愛ごっこでもしてればいいのよ」




と言って図書室を出ていった。


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