Place of the fate〜運命の場所〜
う、わ。
「その顔は、反則でしょ・・・・・」
つられて俺も顔が赤くなるのが分かる。
てか、赤くなるとか俺らしくないでしょ。
「・・・・・俺に気があるって受け取るけど、いい?」
そう聞くと、結衣ちゃんは持っていた本で顔を隠しながらコクンと頷いた。
あー、やばい。
「ねぇ、この本どかして?キスしたいんですが」
そういうと、
「あたし、まだ先輩の気持ち聞いてません」
と、顔を隠したまま言った。
「え、今更言う?」
と言うと、
「ちゃんと、先輩の口から聞きたいんです」
と答えた。