Place of the fate〜運命の場所〜
「・・・・・さ、日も暮れてきたとこだし帰りますか」
身の危険を感じ立ち上がろうとすると、それを阻止するかのように晶は腕を掴み引っ張った。
「うわっ」
ボスッという音を立てて、晶の膝に座る形になる。
「秘密基地だし、みんなには秘密のことしよっか」
耳元でつぶやかれ、赤面する。
「や、やんない!!」
「ダメ?」
「うっ・・・・・」
悲しそうなその表情に、考えが揺らぐ。
「・・・・・キスだけだから」
「・・・・・ん」
その言葉に、ゆっくり頷く。