Place of the fate〜運命の場所〜
恥ずかしさのあまりカァァっと顔が赤くなるのがわかる。
「うん。俺んち、ここだからすっごく聞こえてた」
そう言ってすぐ近くにある家を指差した。
・・・・・しまった。
家があるのは知っていたけど、まさか中まで聞こえるほど大きな声で歌ってたなんて・・・・・!!
もっと小さい声で歌っておけば良かった・・・・・。
恥ずかしさや後悔が入り混じって、顔を上げられないでいると、
「名前、なんていうの?」
と男子校生が口を開いた。