Place of the fate〜運命の場所〜

ど、どうしよう。




ここは名乗るべきなの?




いやでもあんな失態見られたのに名前まで言っちゃうとこの人の学校で広まっちゃうかも・・・・・!!




────・・・


「毎朝俺んちの前通る奴がでっかい声で歌うたっててさ~。槇原歌菜(マキハラカナ)って奴」




「なんだそれ!!歌手気取りかよ!!」




「「ギャハハハッ」」


─────・・・




ヒィ!!!そんなことになったらあたしもう外に出られないっ!!




「・・・・・あの、」




「な、名乗るほどのものじゃありませんんんん!!」




「あ、ちょ、」




あたしは再び自転車にまたがり、呼び止める男子校生を無視して坂を下っていった。


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